屋根屋さんと板金屋さん、役割はちがいます。

建築板金は、住まいを守るための身近な技術
「建築板金」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
しかし実際には、現在の日本の住宅のほとんどに使われている、欠かせない技術です。
建築板金とは、薄い金属板を加工し、屋根・外壁・雨樋などに取り付ける工事のこと。
金属板を切断・加工・成形し、建物を雨水から守る役割を担っています。
屋根工事との違い
屋根工事と聞くと、瓦工事を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際、屋根工事の業者は大きく次の2つに分けられます。
-
瓦を扱う業者(瓦屋・葺き師)
和瓦・洋瓦など、瓦屋根を専門に施工します。 -
建築板金の業者(板金屋)
金属屋根をはじめ、金属外壁・雨樋・水切りなど、
建物を雨水から守るための金属工事全般を担当します。
瓦以外の屋根工事や、
屋根材と屋根材の隙間、屋根と外壁の取り合い部分を雨仕舞いする工事も、
建築板金の重要な仕事です。
建築板金の主な種類
建築板金は、さまざまな場所で雨水の侵入を防いでいます。
3-1. 金属屋根
現在主流なのはガルバリウム鋼板。
軽量で耐久性が高く、デザインの幅も広い屋根材です。
- 葺き替え工事
- カバー工法
どちらのリフォームにも対応できます。
3-2. 金属サイディング
金属製の外壁材で、屋根と同じくガルバリウム鋼板が主流です。
耐久性・断熱性・メンテナンス性に優れ、
リフォームだけでなく新築でも採用が増えています。
3-3. 金属製の雨樋
現在は樹脂製が主流ですが、
一部の建物では今も金属製の雨樋が使われています。
3-4. 庇(ひさし)板金
玄関や窓の上に設置される、日よけ・雨よけの屋根部分。
近年は後付け庇や窓性能の向上により、
専門性が薄れつつある分野でもあります。
3-5. 屋根板金
屋根の弱点となる接合部や谷部を保護する板金です。
- 棟板金(屋根の頂部)
- 谷樋板金(屋根の谷部分)
- 雨押え板金(屋根と外壁の取り合い)
雨漏り防止において、特に重要な役割を担います。
建築板金が必要とされる理由
どんな屋根形状・屋根材でも、
接合部や谷状部分は雨水の影響を受けやすい弱点になります。
- 隙間から雨水が侵入しやすい
- 風・ゴミ・虫が入り込みやすい
- 谷部に雨水が溜まりやすい
建築板金は、こうした弱点を補強し、
雨水をスムーズに排出するために不可欠な存在です。
特に屋根板金は、
雨漏りの発生を防ぐ「最後の砦」ともいえる部材です。
劣化を放置するとどうなるか
建築板金は、風・紫外線・雨の影響を直接受け続けます。
- 釘やビスの緩み
- 隙間の発生
- サビや腐食
これらを放置すると、雨漏りだけでなく、
建物内部の劣化につながる恐れがあります。
接合部や谷部は特に劣化しやすいため、
定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
建築板金は専門業者に相談を
建築板金の不具合は、
外から見ただけでは判断できないケースも多くあります。
また、高所作業は非常に危険なため、
ご自身で確認することはおすすめできません。
- 軽度のサビ → 塗装で対応できる場合もある
- 広範囲の腐食・穴あき → 交換が必要
いずれの場合も、
信頼できる専門業者による点検と判断が重要です。
まとめ
建築板金は、
建物の弱い部分を補い、雨水から住まいを守る重要な技術です。
普段は目立ちませんが、
劣化すると雨漏りなど大きなトラブルにつながります。
だからこそ、
定期点検と適切なメンテナンスを行い、
異変があれば早めに専門業者へ相談することが大切です。

